楽しい投資研究所のブログ

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投資ラジオ配信「日本株はバブル期最高値を超えられるのか」

投資ラジオ「日本株はバブル期最高値を超えられるのか」を配信した。 日経平均上昇率+28.2%/単純平均で株式市場を総括していいのか/配当を完全に無視した報道/複利運用の力強さが伝わらない/配当込みの株価指数を見よ/日経平均トータル・リターン・ネット・…

ファイザーCEOの利確行動のこと

ファイザー社CEOのアルバート・ブーラ氏が自身の所有するファイザー株の大半(130万株)を売却処分したのが2020年11月9日のこと。 ファイザーのワクチンが有効らしいという評価結果が公表されたのとほぼ同じタイミングである。 同社の株価はこれから本格的に…

【分析記事】冷や水を浴びせることしかしないFRBの真意について

米国の中央銀行の中枢、連邦準備制度理事会 (FRB: Federal Reserve Board) による、ドラスティックな利上げの連続に、市場はドン引きである。 インフレ退治のための利上げなのだという。 このところの物価高は、要するに、原油高に起因するコストプッシュ型…

ラジオ配信告知【安倍元首相の暗殺】陰謀論ラジオ 2022.07.22 報道されない奇妙なこと

投資ラジオを配信しました。 今回は陰謀論ラジオです。安倍元首相暗殺に伴う奇妙な事実の数々について、お話しします。 (今回のラジオの概略は次のとおりです)・単独犯ではあり得ない安倍元首相への銃撃(狙撃)。・奈良医大教授の証言と大きく食いちがう…

2021年度の投資実験ファンド運用成績

投資実験ファンド、2021年度の運用成績はマイナス (-1.48%) でした。 ベンチマークとしている東証株価指数TOPIX (+12.48%) にも、日経平均 (+6.34%) にも負けました。※いずれも配当込み数値。ちなみに実験ファンドは税引後の配当を加算、株価指数は税引前の…

投資ラジオ公開のお知らせ:米国のSPAC上場ブームについて

投資ラジオ「楽しい投資Podcast」を更新しました。2021年最後のラジオです。公開は2022年にずれ込みました。 2021年度は実験ファンド、市場平均に負けました。 空箱上場と揶揄されるSPAC上場について。2021年アメリカでのSPAC上場ブームを取り上げます。 つ…

SPAC上場について、その本質を考える

ご質問をいただきました。落ち着いてご回答したいと思っていたのですが、師走のこの時期、妙にあわただしい状況にありますことから、取り急ぎ、私の考えを記しておきます。落ち着いた頃に、ラジオでも取り上げたいと思います。 トランプさんの新SNSでニュー…

投資ラジオ(楽しい投資Podcast)「呂氏春秋が今に伝える人物の見極めかた」

楽しい投資研究所の、投資ラジオ(楽しい投資Podcast)を配信しました。今回のテーマは、「呂氏春秋が今に伝える人物の見極めかた」です。 "楽しい投資 Podcast" 楽しい投資研究所 投資 ¥0 podcasts.apple.com 2本、あります。 1)経営者を見抜く法(呂氏…

呂氏春秋が今に伝える人物の見極めかた その2:米ファイザー事例研究

1toushi.hatenablog.jp 人物の見極めかたとして、呂氏春秋にはこうある。 聴かば則ち其の行うところを観よ(聴則観其所行)。[季春紀/論人] 見解や意見を聴いたときには、その人が実際にどのような行動をとるかを観るべし、といったところか。 武漢肺炎ウイ…

経営者を見抜く法(呂氏春秋が今に伝える人物の見極めかた)その1

会社の価値は、経営者が誰かによって9割がた決まるといわれる。投資する側としては、経営者の人物を見極めることがとても大切な仕事となる。 「呂覧」(呂氏春秋)という古代中国の文献がある。秦の始皇帝の時代、秦国の宰相を務めた呂不韋が、多くの学者に…

「賛同する人がほとんどいない、大切な真実」について

会計士業界(特に会計監査にたずさわる人々の業界)では、これからが繁忙期である。 いまだに3月決算の会社が主流を占めている状況なので、会計士の人たちにとってみれば、ゴールデンウィークなどというものはあってなきが如きものであり、馬車馬のように働…

一次情報に当たらねばならぬこと

事実と自分との間に、誰かを介在させることが危険なのだ。 メディアの報道を信じることとは、一次情報との間にメディアを介在させて情報を得て、それを信じることであり、そのメディアが悪意を持ってか、あるいはその無能さゆえか、事実をねじ曲げて伝えると…

暴露ウイルスのこと

メディアとは全く信用ならないものだとわかった。いまさらではあるが。 テレビは元から嫌いでほとんど見ていなかったが、新聞はそれなりに信用度の高いものだと考えていた。それが全くの誤りであることが、昨年の末にわかった。 武漢肺炎ウイルスによるパン…

米大統領選の結果を予測する

米大統領選の結果は日本株にも多大な影響を与えるに決まっている。僕は何の影響力も持っていないが、その結果は実験ファンドの投資パフォーマンスにも大きな影響を及ぼす(つまり僕自身の経済状態にも)。注目しないわけにはいかない。 CNNの調査では、バイ…

メディアを信用しないこと

僕が好んで読んでいたメディアの多くが、偏向報道を続ける信頼に値しないフェイクニュースメーカーであったようだ。 米大統領選の報道を見るに、現職大統領への偏った批判、世論誘導の意図が方々に見えて驚いている(単に僕の誤解であればそれが一番良いのだ…

トランプ大統領のこと

2016年の米大統領選、トランプ氏勝利の折には、とんでもない男が米国大統領になった、米国の繁栄はピークを過ぎた、などとまるで見当違いなことを書いたりして申し訳ありませんでした。 トランプ大統領は、①凶暴な米国の中にあってこれを率いて戦争をさせな…

悪臭を放つ決算書 〜規制しなければ決算情報は腐るという話〜

・会計基準を無視した経営指標 ある製薬会社が決算発表に用いる「Core営業利益」というものがある。いわゆる会計基準外指標(Non-GAAP measures)である。 その会社の有価証券報告書・決算短信に「Core営業利益」なるものの説明が書いてある。 *某製薬会社…

バークシャー・ハサウェイの巨額損失とその真実

先般5月2日、アメリカはネブラスカ州オマハにて、バークシャー・ハサウェイ社の年次株主総会が開かれました。 今回は一般株主は召集されないかたちでの総会開催となりました。それも新型コロナウイルスいわゆる武漢ウイルスのせいです。 Yahoo finance経由…

武漢ウイルス(新型コロナウィルス)と複利の話

ラジオを公開しました。楽しい投資Podcastです。 武漢ウイルス(新型コロナウィルス)と複利の話をお届けします。 日本における感染者数の増加を複利で考えてみます。 ウイルスによる感染症の真の恐ろしさとは、人の直感を大幅に上回るスピードで、人の生活…

どこで区切るか - もっとも重要な意思決定事項

投資期間をどのように設定するか。これが投資を考える上で決定的に重要である。 もちろん、どのように設定するかは各人の自由である。1年後に区切る人もいれば10年後に期限を設ける人もいる。期限を定めない永久投資という設定も可能であり場合によってはも…

米国会計基準を適用する会社のEPS(1株当たり当期純利益)情報、使用上の注意について

アメリカの yahoo! finance はさすが本家本元だけあって良くできていて、会社の主要な経営指標を一覧で把握できるようなつくりになっている。とても助かる。具体的には1株当たり当期純利益(潜在株式調整後)であるところの "Diluted EPS", 1株当たり純資…

株を言い値で買う

株価が暴落した。今日は取引時間中、1990年以来の下げ幅も記録したとか。たしかにこの数日間は日本株も米国株も言い値で買えた。 新型コロナ(武漢肺炎)ウイルスの蔓延は困ったことなのだがちがう世界も見えた。 中国の本質を再認識できた、というか自分は…

やがて崩壊する中国について

コロナウイルス感染域の拡大は、ひどい話ではあるのだが、感染すれば即刻命を絶たれるものではないようで、そこが不幸中の幸いであったといえるかもしれない。WHOは致死率3.8%というが、中国のそれが極端に高いあたり、感染者数の過少カウントが影響してい…

コロナウイルスが露わにした中国の本質

新型コロナウイルスの感染拡大は専制独裁体制の危うさを明らかにした。大国であるほど周辺国への影響が大きい。 不測の事態に対しての対応の遅れが顕著である。情報伝達の効率性が損なわれている。独裁者個人の実務能力にも限界がある。 共産党の支配する中…

「会計上の費用」は無視して良いものなのか?

これはあくまでも会計上の費用であってキャッシュの流出を伴わないものである。こんな表現が最近目につく。 この言葉の裏には、資金の流出を伴わないものだから、単に会計上の費用に過ぎないから株主その他の利害関係者はこのような費用を気にするべきでない…

投資の成否を決めるものについて

世の中には私と似たようなことをやっている人がいるようで、個人投資家に対して、有望な会社を見出して、割安な価格で買い、長期間投資し続ければ、結果的にうまくいきますよと、そんなことを伝えている方がいる、という話を聞いた。YouTuberだそうだ。私自…

ヤマトホールディングスのこと

アップル社のAirPods Pro を買った。投資には直接関係ないので詳細はnoteに -> https://note.com/notenote55/n/n1703982d6a38 AirPods Proはヤマト運輸のアベさんが届けてくれた。ここ数年間、我が家の近辺は彼が担当してくれているが、感じの良い方でいつも…

株主と利害関係の一致した経営者を選ぶ(投資実験報告2019 その8)

この年末年始はゴーン スキャンダル一色だった。 会社を私物化し、株主の資産を喰いものにする経営者について考える良い機会でもあった。 注目すべき情報その④:役員の状況・大株主の状況 立派な経営者もいる一方で劣悪な経営者もいる。 株主の立場に立って…

自己資本比率から考える投資の意思決定(投資実験報告2019 その7)

自己資本比率の高い会社には安心感がある。借金はすべきかすべきでないか、両論あろうが、私であれば無借金経営が好ましいと考える。 自己資本比率を鵜呑みにしない 自己資本比率は調べればすぐに出てくる数値だが、その裏付けとなる資産の内容も大事でこれ…

1株当たり純利益を読む法(投資実験報告2019 その6)

株式投資で儲けるには(あえて生々しい表現で書く)安く買うことが大切だ。高値づかみをするなど論外である。 いきなり話はそれるが、企業買収が経営者の仕事だと勘違いしているCEOはけっこういるようで、そういう輩は慣れない買収交渉で、交渉相手から何度…