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投資実験レポート その9 - 投資のタイミングについて

  • 投資はタイミングがすべてである。
  • 短期売買の話ではなく、長期投資においても同じことがいえる。タイミングがすべてだ。
  • 優れた会社であっても、その価値に比して高すぎる価格で買えば失敗する(高い運用利回りは得られない)。
  • ある会社に惚れ込んだ人がいた。これは良い会社だ、この会社の株主になりたい、と強く思った。その会社の価値を試算してみた。そしてその時の株価と比較してみた。高過ぎはしないものの、明らかに安いというほどではない。しかし僕の好みの会社だ、実際、この会社の製品も使い続けている。良い製品だし、絶対、良い会社のはずだ。僕の投資方針はあくまでも長期である。優れた会社への投資は、長期的に報われて然るべきだ。「安くはない」程度で、この機会を逃してなるものか。
  • 要するにこれは12年前の私のことなのだが、損失にはなっていないものの、満足のいく運用利回りは得られていない。むしろ低過ぎる。報われていない。惚れ込んだらそれは失敗の兆候である(自戒)。
  • 一方、試算した価値に比べてどう考えても安い、安過ぎる、そう思える会社もたまにではあるが現れる。
  • 市場は効率的である、そんなことはそうそうあるものではない、そう思っていた時期が私にもあったが、案外、こういうことは珍しくないようだ。頻繁にあるとはいえないが、良い会社が見つかったらターゲット プライスを書き留めておいて、会社の動向と株価の推移を観察し続けることは、けっこう報われることの多い投資行動と思われる。
  • 「待つ」ことは、極めて重要な投資行動のひとつである(一番重要な投資行動とはこれかもしれない)。
  • 世界的な信用収縮期は絶望感に覆われていたが、今にして思えば投資を行うに最良の時だった。
  • 本当に「株式の死」というタイトルの記事が現れもした。大恐慌のときにも同様のタイトルで書かれた記事があったそうだ。歴史はくり返すのだ(次にまた「株式の死」という記事が現れたら買い時の可能性が高い)。「資本主義は死んだ」とも声高に叫ばれていた。では今、私たちはどんな社会に生きているのだろう。
  • ところで、絶望に覆われた状況の中で果敢に動くのは、口でいうほど簡単ではなかった。準備がいるのだ。資金もそうだが、それ以上に投資候補先の理解が重要事である。
  • 準備が整っていなければ、動くべき時に動けないのだ。恐怖に縛られてしまう。恐怖は無知から生まれる。
  • 最良のタイミングを掴める者とは、必要な準備を終えていた者だけなのだと知ることができた。これが絶望期の中で得られた最大の果実である。
  • 最近、どう考えても安い、と思われた会社(の株式)を4社ほど買い求めたのだが、さいわいにして含み益の状態となっている。もちろん、今後どうなるかはわからないのだが、保有継続の方針ではある。良い会社であり続けてくれることが最大の望みだ。

(投資期間7年未満の投資先すべて)

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  • ところで、売り時についても興味深いテーマではあるのだが、私自身研究途上であるので、今回は買い時についてのみ記した。