- 東芝の経営者は四半期決算を舐めた。
- 第3四半期レビューで結論の不表明とされていながら、他の監査法人に監査をさせて、年度決算で適正意見を得られればそれでいいと。そんな姿勢で監査人の交代をほのめかした。
- 四半期決算は簡易決算であるからそれほど重要ではない、という論調が日経新聞にも見られた。おかしなというか阿呆な話である。
- PwCあらたに代わって準大手の監査法人が監査人を引き受けるのではとも取り沙汰されていたが、受ける監査法人があるのだとしたら見てみたいと思っていた。あえて火中の栗を拾う監査法人である。しかし結局、そんな法人はなかった様子。
- 東芝とあらたとの間にどんなやり取りがあったのか、想像することしかできないが、もっと歩み寄れなかったのかと残念に思う。東芝の経営陣、監査法人のパートナー陣との間に感情的な対立が生じてしまったのだろうか。
- オピニオン ショッピングをするには、東芝は巨大過ぎるのだ。この点、監査法人と対立するのは東芝にとって得策ではなかった。
- それはともかく、四半期決算など取るに足らぬものであって、四半期レビューの結論などなくても構わないのだ、という主張は新しいなと思った。これがまかり通れば四半期決算の存在意義が失われる。