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会計基準の改悪と純利益情報の劣化について

米国会計基準を適用するトヨタの第3四半期決算は、株式評価損を取り込んで純利益3割減となった。
本業は好調で営業利益は前期比9%増である。今期から米国会計基準保有株の時価変動を純損益に加減するよう強制するようになったことが影響している。
トレーディングを業とする会社ならともかく、そうでない会社にまで、保有する株式の株価の短期的な値動きを純損益に取り込めと新しい基準はいうのだ。厄介な話である。
ノイズという他ない。会計基準の改悪であり、純利益情報の価値を劣化させているとしか考えられない。
バフェット氏は昨年、バークシャー社の株主への手紙のなかでこのことに触れ、純利益情報は使えない (“useless”) 情報に堕したと注意を促した。