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テン バガー:10倍になる株の見つけ方(投資実験報告2019 その3)

■初の10倍株

実験ファンドの保有するある銘柄の値上がり益と配当による累積リターンが+900%を超えた。10倍株と呼んでいいだろう。実験ファンド初のテン バガー(ten-bagger)の誕生である。

その会社の名は船井総研ホールディングス。

取得したのは2004年3月なので、テン バガーとなるのに15年と9ヶ月かかった。

そもそも10倍株となることを期待して買った株ではなかった。ここまで上がるとは正直、予想もしていなかった。

当時、この会社の創業者(船井幸雄氏)が良いことをいうなと感心したので、そして調べてみたら財政状態も業績も悪くなかったので買った。あと、私の最初の著作を同社の発行誌で紹介してくれたということもあった。その程度である。

さほど目立つ会社でもなかったように思う。時価総額が小規模の会社でいわゆる小型株だった。

コンサルタント集団の会社である。人が最大の資産という会社だった。

財政状態は良かった。自己資本比率は高めの水準。流動比率も問題なし。ROEはまあまあキャッシュ・フローも健全に見える。

<2003年(平成15年)12月期の有価証券報告書・主要な経営指標等の推移>

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■きっかけは自社株買い

この会社を買おうと思ったのは当時、同社が立て続けに自社株買いを行っていると新聞で読んだのがきっかけだった。まともな経営者であれば自社の株価が十分に安いと考えてのことのはずである。

<これも2003年12月期の有報から>

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取得後、大きな値動きもなく11年が経過した。じわじわ上がり始めたのは2015年頃。急騰したのは2017年以降である。待つ必要があった

最初から期待していたわけではなかったので投資額は少額であったことだけが心残りである。株価は上がったのに悔しい。

 

■株価の動き(外部リンク)

船井総研HDの株価チャート(※Yahoo finance へのリンク)

 

■おわりに(現在の株価について)

ちなみに、現在の同社の株価はかなり高い水準にあると思っている。現在の株価は個人的に試算している理論値の倍以上である。なので買い増しはできずにいる。