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2021年度の投資実験ファンド運用成績

投資実験ファンド、2021年度の運用成績はマイナス (-1.48%) でした。

ベンチマークとしている東証株価指数TOPIX (+12.48%) にも、日経平均 (+6.34%) にも負けました。
※いずれも配当込み数値。ちなみに実験ファンドは税引後の配当を加算、株価指数は税引前の配当を加算しています。

こんな年もあります。

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投資実験ファンドの基準価格推移(1百万円基準)

<投資実験の目的>
・ 決算書を読み込んで投資先銘柄を選別、⻑期投資に徹することで、市場全体を⻑期的に上回るリターンを得られるのではないかとの仮説を検証する。
<実施した手続>
・ 個⼈資産の大部分を投じて株式投資を⾏う(だから真剣)。基本的にバイ・アンド・ホールド。 

私財の大部分を投じての投資実験、これで丸20年となります。実験ファンドの元本は当初の4.0倍(基準価格)になりました。

同じ期間、TOPIX連動型の投資信託に投資した場合、元本は2.5倍となり、日経平均連動型の場合は3.5倍になります。

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投資実験ファンドの運用成績(年次・暦年)

不景気だ不景気だと、テレビや新聞ではいつも言われますが、付加価値を積み重ねてきているのが日本の企業群であり、現場で奮闘しているビジネスマンの方たちなのだと思います。

配当込みで考えれば、日本の株式市場に参加する投資家の富は、1989年末(日経平均株価史上最高値を記録した時点)の水準をとっくの昔に上回っていることもわかります。

そして私が証明したかった、決算情報を詳細に読み解いて投資先を選別し、長期間投資し続けるという手法は、この20年間で見ても明らかに有効であったことが示せたのではないかと思います。