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投資実験レポート その7 - 適用する会計基準と運用利回り

日本の証券市場は複数の会計基準を認めている。 どの会計基準を用いるかで、会社の価値に影響を与えるはずがない、と考えるのは正しいのだろうか。 実験ファンドが投資する会社について、適用している会計基準という切り口で少々、考えてみた(※2016年度末時…

投資実験レポート その6 - 失敗した投資。せめて教訓の果実を

投資して後、ROEが低落している会社は、期待していた成果が得られていない。将来性を見誤った私が悪いのである。 (運用利回りがマイナスの投資先2案件) これらの会社、投資したその時点では立派な数字を示していたのだ。ROEもかなり高い水準にあった。 と…

投資実験レポート その5 - ROEよりもROAに注目すべきこと

運用による複利利回りとROE(自己資本利益率)との間には、これといった相関関係は見出せなかった。 では自己資本比率との関係はどうだろう?(用いたのは直近10期の自己資本比率平均値である)。 (投資期間7年以上、(運用による)複利利回り上位5社につ…

熟読すべからざるもの

(情報との付き合い方について) 新聞を熟読してはいけない。時間の方が価値高い。 今何が起こっているのか、その事実のみを把握すればよい。見出しだけで十分。意見、社説は不要。休むに似たり。 新聞をまともに読めば三時間かかる。一日の1/8の時間(=命…

投資実験レポート その4 - 投資先のROEとリターンの関係

ROEと運用実績(複利利回り)とは相関関係にあるのか ※7年以上投資し続けている全13銘柄(下表)の場合 実験ファンドの投資先の自己資本利益率(ROE)実績値(直近10年間の平均値)と、それぞれの運用実績(複利利回り)とを並べてみた。高い運用利回りをも…

投資実験レポート その3 - 実験ファンドの取引全履歴

投資実験のため、私的ファンドを15年間運用し続けて来た。これまでに行った取引はシンプルなものであった。 サマリー情報となるが、すべての投資行動と結果をここに記しておく。実験ファンドが行った取引の内容は次のとおり。 (a) 2016年12月末時点で保有を…

投資実験レポート その2 - 継続投資とリターンの関係

(継続投資とリターンの関係についての考察) 投資期間7年以上の場合: 実験ファンドにおいて、7年以上投資し続けている会社は13社ある。 このうち累積リターン(値上り益+配当。配当は税引き後)が+100%を超えているのは5社(38%)。うち2社(15%)…

2016年度 投資実験結果の暫定報告 その1

決算書を読み込んで投資先を選別、長期投資に徹したらどうなるか?市場全体を長期的に上回る投資成果が得られるのではないか?そんな仮説の検証のために始めた投資実験、早いもので丸15年が経過した。実際にやってみないとわからないことが目白押しの15年で…

バブル警戒警報 ~ バブルとの上手な付き合い方 ~

市場が浮かれ気味である。トランプ相場といわれるが、その根拠はどうだろう。次期大統領の発言内容は重大事だが、期待先行の感が強い。 局地的バブル 私自身(実験ファンド)が保有している銘柄の株価と、それぞれの会社の1株当たり価値試算額とを比べて見…

お金になる情報の見つけ方

知れ渡った情報に価値はない お金になる情報が人から与えられることはない。自分の手で掴み取るほかない。人々に広く知られた情報に、もはや価値はない。人に知られていない情報にのみ価値がある。情報は、人に知られているかいないかによって、価値が大きく…

証券会社の買い推奨について

私がこの数年間ウォッチし続けて、1年以上かけて買い、そこそこ株価が上昇してきた会社がある(実験ファンドが保有)。 最近、複数の大手証券会社が相次いでこの会社を買い推奨し始めた。 えっこのタイミングで?といった感じである。 長い目で見ればもっと…

必ず負ける投資法

ある会社に投資するとして、大雑把にでも、自分のなかで評価しておかなければならない。 仮にでも、この会社の価値はこれくらいだろう、一株当たりの価値はこのくらいだろう、と数字で書き出しておくのが良い。 これと市場価格(株価)とを比較してみる。 自…

なぜ投資家は、株式市場の混乱(あるいは危機)をチャンスに変えられるのか?

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決算書に強い投資家になるための365ヵ条 [結論からお伝えします] 勝者と敗者を分かつもの ・株式市場の混乱はいつの時代にも必ずやって来ます。市場参加者は上を下への大騒ぎとなります。いつものことです。・さて、その混乱をチャンスに変えて、大きなリタ…