投資実験報告2019 その2:局地的バブルとテン バガー
■実験ファンドの投資先すべて:
実験ファンドが保有する銘柄を一覧にまとめた。
せっかくなので銘柄別に保有期間と利回り(年率複利)も計算してみた。次のとおりである。
■売却処分:
年初までに製薬会社の株をすべて売却処分した(B社/製薬)。経営者が信用できなくなったためである。もっと早い段階で見限るべきだった。ゴーンがかわいく見えるレベルの経営者は今もいる。
■新規投資・追加投資:
新たに買った銘柄が1つ、追加投資した会社が3つ。株価が大きく下落したタイミングで買った。もっと下げるかと思ったのだが、思いのほか回復が早く小規模の追加投資にとどまった。
■テン バガー:
2019年は実験ファンド初のテン バガー(10倍株)が生まれた年となった(F社/サービス)。その株式の一部を売却した。良い会社ではあるのだが、株価が高すぎるように見えたため一部を利確とした。
■最大寄与銘柄:
9倍株(いわばナイン バガー)となった銘柄(M社/精密機器)もある。2019年はこの会社の株価が大幅に上昇し、実験ファンドに大きく寄与した。1年間で株価は2.3倍(取得原価比で見れば+528%)となった。2009年から2011年にかけて取得した銘柄なのだがここにきて急騰した。株価がいつ動くのかはまるでわからない。
■その他:
・トランプ米大統領の恫喝でFRBが利上げを見送らなかったらここまで上がることはなかっただろうと思う。
・いつ暴落するかわからないという警戒心をこの4~5年ずっと持ち続けているのだが、2019年はそのときではなかった。
・こうして見ると大幅な株価上昇が当期の好成績につながった。あり余るマネーがエネルギー源であり、ある種のバブルであることはまちがいないと思っている。ただし無節操な株バブルの時代は過ぎたようで、じゃぶじゃぶのマネーが流入先を厳しく選別しているようにも見える。局地的バブルがそこかしこに生じている状況が今なのだろうと考えている。