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やがて崩壊する中国について

コロナウイルス感染域の拡大は、ひどい話ではあるのだが、感染すれば即刻命を絶たれるものではないようで、そこが不幸中の幸いであったといえるかもしれない。WHOは致死率3.8%というが、中国のそれが極端に高いあたり、感染者数の過少カウントが影響しているのだろうと思う。

そこから見えてきたものもある。すなわち中国共産党が支配する中国はとても信用ならないということだ。

投資してはならないのが中国である。そしてもろい。結論からいって、現代中国の体制が長く続くとは考えられない。

若い中国人のひとたちと仕事する機会がここ数年の間にかなり増えた。皆感じの良い子たちである。素直で穏やかで慎ましやかにすら見える。

若い頃に英語を学んだ中国人は傲慢になり、日本語を学んだ中国人は謙虚になるという話を聞いたことがあるが、なるほどそういうものかもしれないと実際に思わされもした。

興味深いのは、中国で生まれ育った若い人たちが、彼らの祖国、中国を信頼していないということだ。正確には中国共産党を信用していない。

若く知的な中国人の青年に、一般的な話題として今の中国について話を振ると、自嘲気味に問題が山積なのだと言う。ある中国人女性は、実家(中国)に帰省する際には、スマホの中のデータを全て消去するのだと言う。また、日本に嫁した中国人のある女性は、頑として中国製の食品を買わないという。中国に生まれ育った人たちの言動には重いものがある。

思うに、近い将来、崩壊する運命にあるのが現代の中国なのだ。中国共産党による支配体制はやがて崩れ去る。おそらく中国共産党の統制力は弱まっていき、やがては力で押さえ込むような過激なものとなるかもしれない。国民に対して軍事力を行使する可能性もある。そして内戦状態へ陥っていくこともあり得る。結局、その行き着く先は現体制の崩壊である。共産党による独裁体制は崩れ去って新しい統治の仕組みが導入されることになる。

これはもしかすると私が生きている内に起こり得ることなのではないかとも思う。信用を失った統治者、我々にとって害になると判断された統治者は、民衆の支持を失い、統制力あるいは強制力のあるうちはよいがそれが衰えれば、その座を追われる。

その前兆として経済的に豊かな人々が中国から逃げてゆくだろう。政権中枢からも人は離れていくだろう。その結果、共産党の支持基盤はいっそうもろいものとなり、やがて崩れてゆく。

崩壊の過程が過激なものとなるか穏やかなものとなるかはわからないが、行き着く先は予測が難しいものではない。この点、投資に似ている。